君の膵臓を食べたいの一節

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この一節は私の心に響いた言葉です。

「私も君も、もしかしたら明日死ぬかもしれないのにさ。そういう意味では私も君も変わんないよ、きっと。一日の価値は全部一緒なんだから、何をしたかの差なんかで私の今日の価値は変わらない。私は今日、楽しかったよ。」

「医学は少なくとも、命に関わる大病を患って余命が一年未満と言う少女が、誰にも異状を知られず日常生活をおくれるくらいには進歩していた。つまり、人はまた人として生きる時間を伸ばす能力を得た。」

「用事もなく本屋に行くの好きなんだ。」

「何冊もの文庫本の表紙を眺めたり冒頭を読んだりしていると、知らないうちに時間が過ぎていた。本好きな人間なら理解できるはずの感覚だけれど、全ての人間が本好きなわけではない。」

「大切なのは、ひとからの評価じゃなくて中身。」

「基本的に人間は皆、自分以外に興味がない、つまるところね。僕自身は、他の誰かに興味を持たれるような人間じゃない。だから、誰の得にもならないことを喋る気にはならない。」

「友達いれば楽しかったかもしれないけど、僕は現実の世界よりも小説の中の方が楽しいって信じてるから。」

「彼はね、友達としては凄くいいひとなんだけど、恋人になったら駄目だったな。」

「本当は関わる必要も予定もなかったまるで反対の場所で立つ人。数ヶ月前まで、僕と彼女の接点は同じクラスにいることと、僕の耳に飛び込んでくる騒がしい彼女の笑い声だけだった。あまりに騒がしいから、人に興味のない僕でも彼女を病院で見た時、すぐに名前が浮かんだくらいだ。それもきっと、反対の人だから、頭のどこかに引っかかっていたのだろう。」

「普通に生きていて、生きるとか死にとか、そ言うことを意識して生きている人なんて少ない。事実だろう。日々死生観を見つめながら生きているのは、きっと哲学者か宗教家か芸術家だけ。あと、大病に侵されてる女の子とか、彼女の秘密を知ってしまった奴とか。」

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早口言葉

「死に直面して良かったことと言えば、それだね。毎日、生きてるって思って生きるようになった。」

「あの子、感傷的だからさ、言ったらきっと私と会う度に泣いちゃうもん。そんな時間、楽しくないでしょ?私は私のために、ギリギリまで周りには隠す、もう決めたの。」

「最初は、笑顔、それから困った顔、苦笑、怒った顔、悲しそうな顔、また困った顔に戻ってきて、最後に僕の目を正面から見据えて、笑っていた。」

「生きてるんだから恋をしないとね。」

「君が楽しそうでなによりだ。」

「私ね、死ぬまでにしたいことをリストアップしたの。男の子と旅行したいとか、本場でとんこつラーメン食べたいとか、それで今回の旅行に踏み切ったんだけど、とりあえず今日の私の最終的な目的は、夜ご飯にモツ鍋を食べるってことなんだよね。それさえ叶えば万々歳。」

「こう言う時、嘘がつけない程度に僕は誠実で、不器用だ。将棋盤をひっくり返せる人間になれれば楽なのだろうが、なりたくないし、なれない。」

「短い期間のものとは言え、目標ができると言うのは人間を輝かせる。」

「文庫本を広げて、文学の世界に飛び込む。」

「好きな本っていうのは、人となりを表すと思ってるから。君みたいな人間がどんな本を好きなのかを気になる。」

「草舟は大型に立ち向かっても意味ない。」

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「考える。やっと取り戻した冷静な自分で考える。」

「君が今までしてきた選択と、私が今までしてきた選択が、私たちを会わせたの。私たちは自分の意思で出会ったんだよ。」

君にとって、生きるっていうのは、どういうこと? 「きっと誰かと心を通わせること。その物を指して、生きるって呼ぶんだよ。」

「誰かを認める、誰かを好きになる、誰かを嫌いになる、誰かと一緒にいて楽しい、誰かと一緒にいたら鬱陶しい、誰かと手を繋ぐ、誰かとハグをする、誰かとすれ違う。それが生きる。自分たち一人じゃ、自分がいるってわからない。誰かを好きなのに誰かを嫌いな私、誰かと一緒にいて楽しいのに誰かと一緒にいて鬱陶しいと思う私、そういう人と私の関係が、他の人じゃない、私が生きてるってことだと思う。」

「君のくれる真実と日常を味わいたいだけ。」

「いつもと同じようなふざけた会話。こんななんでもない会話ができることを、僕は喜んでいた。」

「きっとこの世界で一番、人との関わりに感動していた僕の二週間は、彼女の病室に集約される。たった四日、その四日が僕の二週間の全てだった。だった四日だったから、彼女の退院の日な、すぐに来た。」

「病気になったって分かってから色んなことを考えたんだけど。その一つとして、病気になった自分の運命を恨まないって決めたっていうのがある。だから、闘病じゃなくて共病文庫っていう名前にした。」

「あと何回この桜を見れるなって計算しちゃう。だけれどもいいこともある。きっと私が見てる桜は同年代の誰が見る桜よりも綺麗に見えるはずだ。」

「もちろん、今の人生は最高に幸せ。でも、周りがいなくても。たった一人の人間として、生きている君に、私は憧れてた。」

「人との関わりが人を作る。友達や恋人と一緒にいないと自分を保ってないはずだよ。」

「僕は彼女のおかげで、この四カ月間を生きていた。きっと人として初めて。彼女と心を通わせることで。」

「僕らはきっと、二人でいるために生きてきたって、信じてる。僕らは、自分だけじゃ足りなかったんだ。だからお互いを補うために生きてきた。最近は、そういう風に思う。だから君のいなくなった僕は一人で立てるようにならないくちゃいけない。」

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